チェコ美術
チェコの美術
現在チェコが位置する地域では、古くから様々な民族が居住していたため、度重なる紛争や侵略などによって多様な文化が生まれました。このことは後に、チェコの建築・美術様式にも多大な影響を与えています。これらの古代文化遺跡は、プラハにある国立博物館,またブルノにあるアントロポス(Anthropos)博物館にて展示されています。
チェコにおける美術様式は、西欧文化またキリスト教文化を取り込みながら様々な変容を遂げます。10世紀頃のキリスト教布教の影響を受け、教会などの建物が建設され始めました。その後イタリアからもたらされたロマネスク様式およびロマネスク美術が徐々に流行し始めました。現在でもそれらの石造りの教会がチェコ各地で見られます。プラハ市およびその周辺では五つの教会が残っています。これらの中世時代の美術様式はプラハ城や国立博物館などで展示されています。
13世紀頃、フランス人のキリスト教宣教師によってチェコ全域にゴシック様式が広められました。14世紀中頃、カレル四世の時代にはプラハはヨーロッパの中心地として栄え、文化の交流も盛んに行われました。チェコでは、15世紀頃までゴシック様式が用いられました。現在残っている主な教会や修道院、またお城などからもその様子が伺えます。この時代の代表的な美術品はは国立美術館シュワルゼンベルク宮殿(N.G. Schwarzenberský palác)にて展示されています。この時代にテオドリック師によって描かれた世界でもユニークな129点の肖像画は、カレルシュテイン(Karlštejn)城の聖十字架礼拝堂に飾られており、見学ツアーも行われています。
15世紀末には、チェコへもイタリア発祥のルネサンス文化が浸透し始めました。この時代には、チェコ国王であり神聖ローマ帝国の皇帝であるルドルフ二世がプラハに居住していました。ルドルフⅡ世は芸術を愛し、数多くの有名な美術家をプラハ城に呼び集め、ルドルフⅡ世自身もたくさんの美術品収集に努めました。この収集品の一部はプラハ城の王宮美術館(Obrazárna Pražského hradu)や国立美術館・シュテルンベルク宮殿( N.G. Šternberský palác)に保管されおり、有名なデューラー、レンブラント、ルーベンス、グレッコ、ゴヤ、クラナフ、アアヘム、ティチアーノなどの作品がそこに展示されています。ルネサンス期においてもチェコ地方の建築は優れた功績を残しています。有名なものにはチェスキー・クルムロフ(Český Krumlov)、テルチ(Telč)、ネラホゼヴェス(Nelahozeves)城などがあります。
30年戦争終結後、中央ヨーロッパでもイタリアから伝わったバロック様式が流行しました。バロック様式は、19世紀まで美術や建築分野のみならず市民の日常生活にも多大な影響を与えました。チェコに現存する有名なバロック様式の修道院、教会などの例をご紹介すると、ゼレナー・ホラ(Zelená Hora)、ホラショビツェ(Holašovice)、クロムニェジーシュ(Kroměříš)、ヴェルトゥルシ(Veltrusy)城、クックス(Kuks)などのがあります。さらにこの時代に、カレル橋の30体の像も制作されました。彫像やバロック絵画コレクションは国立美術館シュワルゼンベルク宮殿(N.G. Schwarzenberský palác)、ネラホゼヴェスなどで展示されています。
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