チェコの貴重な宝物(Korunovační klenoty)

チェコの貴重な宝物(Korunovační klenoty)の概要、歴史などの情報

    チェコの戴冠式で用いられる宝物は王冠、王しゃく、王の林檎(林檎の形をした宝玉)です。その三つのうち最も重要で、最も古い歴史を持つものは「聖ヴァーツラフ王冠」です。それまでプシェミスル(Přemysl)家によって使用されていたその王冠に、1345年にカレル四世が修正を加えさせました。カレル四世はその王冠を、10世紀になくなったヴァーツラフ王に捧げたため、王冠は「聖ヴァーツラフ王冠」と呼ばれるようになりました。カレル四世の戴冠式後も、この王冠を用いて計38回もの戴冠式が取り行われ、合計21人の王様と17人の王女様がこの王冠を戴冠したことになります。かの有名な神聖ローマ帝国の皇帝ルドルフ二世やマリア・テレジア女王がチェコ王位についた時にも、もちろんこの王冠が用いられました。
 王冠は重さ2,36キログラム、22カラットの金からできていて、直径・高さはともに19センチメートルです。そしてサファイア・ルビー・スピネルなどの96個の宝石と20個の天然真珠で装飾が施されています。王冠の頂上には十字架があり、そこには見事なサファイアで出来た十字架にかけられたキリストの彫刻が刻まれています。これはロマネスク時代に作られたもので、そのキリストの王冠にはラテン語で。「HIC EST SPINA CORONA DOMINI」という言葉が刻まれています。

王しゃくと王の林檎は共に1550年前に作られたものです。それらはもともと神聖ローマ帝国の皇帝の戴冠式で用いられていました。そして17世紀には、チェコ王国の戴冠式にも欠かせないものとなりました。
王の林檎は、高さ22センチ、直系12センチ、重さ780グラムです。装飾としてサファイアが8個、スピネルが6個、そして真珠が31個用いられ、聖書のモチーフを取り入れて細工が施されています。
王しゃくは、長さ67センチ、重さ1キロほどで、62個の川真珠が見事にちりばめられています。そして、しゃくの先端は4個のサファイアと4個のスピネルで装飾が施されています。
戴冠式の一式には聖ヴァーツラフ剣も含まれています。この剣は13世紀に作られた鉄剣であり、その他の王冠、王しゃく及び王の林檎と共に、聖ヴィート大聖堂の宝物庫に保管されています。
財宝庫へは、聖ヴァーツラフ礼拝堂から入る仕組みになっています。財宝庫の入り口の扉には七つの錠前があり、その七つの鍵は、チェコの政治家、カトリック教会の代表者、プラハ市長などによって管理されています。
戴冠式に用いられるこれらの貴重な宝物は、とても珍しいものとして世界中から注目されています。これらの宝物が歴史的な価値を備えていることは言うまでもありませんが、その美術的な価値も目を見張るものがあります。これらの貴重な宝物の展示はごくまれにしか行われません。その展示を開催する決定権のあるチェコ大統領によって展示が取り決められた時のみ、プラハ城内にてその展示が催されます。


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